現代の書として漢字仮名交じり文を書く書作は必然的な課題であります。
書壇においても意識され、それぞれの主張に基づき取り組まれていますが、書芸思潮として
は大きな流れになっていません。
私たちは漢字仮名交じり書の創作活動を前進させるため、自発的な研究会を設定し相互の
交流と切磋琢磨によって、理論的にも実践的にもその資質を高めて参りたいと思います。
書道史観を踏まえ、先人の足跡を尋ねその思想に学び、新時代の方向を見定めなければ
なりません。更に、また書道が地域文化の活性化とどのように関わったらよいのか。書を通じ
て市民との対話がどのようになされる可能性あるのか。等は、書道人として是非考えなけれ
ばならない課題であります。市民と共に現代書の文化を私たちが発信してこそ新時代の書の
性格が明確になるのではないでしょうか。既存の書壇活動ではこの点がいまだであり、真に
市民の理解と共感を得て書道文化を享受するに至っていません。したがって地域文化の向
上に寄与する為に私どもの主張する場として、年一度は書作展を開催し市民との交流を行い
ます。
このような基本方針で本会は活動しています。
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